«たこ焼き焼いた»

昨日は、春が来たってくらい、うららかな日曜日
久々に、旦那さんの実家に行った。

そしてこの日は、たこ焼きをみんなで焼いて食べた


ここではいつも、うちの実家ではやらないようなイベント的ごはんをしてくれる。
うちでは焼肉すらほとんど焼かないし、串揚げやすき焼きやお好み焼きは、出来上がったものが出てくる。
そして関西ではないので、やっぱりたこ焼き器は持っていない。




関西の家庭には絶対にたこ焼き器がある。

こんな噂を聞いたことがあった。
これはやっぱり本当で、関西人はみんな、たこ焼きを焼いた事のある過去があるらしい

現に、こちらに来て知り合った人達に竹串を渡して、たこ焼き器の前に座らせると、年齢性別を問わずみんな当然のようにたこ焼きをひっくり返す。
しかも、うまい。
これにはちょっと感心した。

そして、ソースにうるさい。
とんかつソース、やきそばソース、お好みソース（甘いのと辛いの）、たこ焼きソース、ウスターソース‥。
特に旦那は、粉もの（この言い方も最近知った）が大好きなので、家でお好み焼きにやきそばソースをかけたら怒られた
だから、うちの冷蔵庫はソースだらけ。



そんな旦那の実家でたこ焼き。
内心ビクビクしていた何も出来ない私の心配をよそに、なごやかな雰囲気でスタート。



私が子供の相手をしている間に、お義母さんが手早く材料を用意。



生地を流しタコを入れ、キャベツ、紅しょうが、チーズ、天かすを入れる。
なんかもう、満タンなんですがー。
こんなのホントにひっくり返せるの



それを竹串でくりくりっとひっくり返す。（主に旦那と弟くんが）
おお～ちゃんと丸くなっている
あっちゅう間に、完成

それをさっそくダシかソースでいただく。
アツアツでめっちゃうまいっ
チーズ、いい感じですねー。

ここからは、私も初挑戦。
必死だったので、写真撮り忘れた


なんかねぇ、生地に具を入れて、液体がどわーっとあふれた時点で、すっごく不安になる。
こんなドロドロを、この竹串1本でどうしろと？って。

で、少し固まったかな～って頃に思い切ってひっくり返すんだけど、当然初心者なので、ぐちゃぐちゃになる
あ～やっぱり私には出来ないんだ‥と自信喪失。

でも熱の威力はスゴイ。
だんだんひっくり返せるまでに固まってきて、しつこくつついていると、きれいなボール状になる。
すご～い、私にも出来たよ


たこ焼きは、人生のよう。
自信がなくてもチャレンジしてみよう。形にならないってことは、まだ機が熟してないってことだ、ってことを学んだ。ような気がした。


そこからだんだん楽しくなってきて、何だかもう夢中。
子供が泣いていようが、おかまいなし。（スミマセン）

たこ焼き器を相手にしていると、周りのものが見えなくなる。
まるで宇宙に浮かぶ星のように、そこだけに神経集中。
だから、よく行くたこ焼きやさんのお兄さんは、いつもお客が目の前に立っていても、気付かないんだ。


そして最後のへん、熱の伝導の悪い真ん中のたこ焼きが、うまくひっくり返らない。
ぐちゃぐちゃだな～と思って見ていると、お義父さん登場。
お義父さんは涼しい顔で、それを上手にくりくりっとひっくり返していた。
さすが人生を長く生きているだけある。



作りすぎたたこ焼きは、お持ち帰りさせてくれた
こういうのって、子供が大きくなったら喜ぶんだろうな。
息子を立派な関西人に育てるぞと誓って、帰路についたのでした。