2009 |
11,18 |
«つらい宣告»
いつもの予定のない日曜日。
朝、旦那がある異変に気が付いた。
うちでは2匹の猫を飼っているんだけれど、そのうちの1匹のタンゴは、人間でいうと65歳くらい。
そのタンゴの様子がおかしいらしい。
食欲がない、水ばっかり飲んでる、そのせいか排便もないし痩せてきた。
これは1度、病院に行った方が‥って事になって、日曜の朝、動物病院へ連れて行った。
麻酔をかけ、血液検査をはじめとするありとあらゆる検査をしてもらった。
その結果、告げられた病名は「腎不全」。
しかもかなり末期。
腎臓に石がたまっているし、熱もある。
このままだと、もって1週間、いや数日かも。
もう治療しても無駄だから、ストレスのない自宅でゆっくり過ごさせてあげてください。
そんな、とてもとてもツライ宣告をされた。
たかがネコだという人がいるかもしれない。
だけれどタンゴは、うちの大事な家族。
そのタンゴが、もうすぐいなくなるかもしれないなんて。
このネコは、元々旦那が独身時代から飼っていた猫で、12年も一緒に過ごしている。
だから旦那は、今回のことでものすごくショックを受けている。
10分に1回ため息ついてるし、何をしていてもこの事がアタマから離れない様子。
もちろん、私もショックを受けた。
いつかはいなくなるってわかっていたけれど、その日が目の前にせまっているなんて、考えたくもなかった。
出来る限りのことをしてあげたい。
お医者さんに相談して私達が出した結論は、自宅で毎日点滴をすること。
そして、暖かい部屋でなるべく長く過ごさせてあげる事。
この病気はネコ界ではポピュラーらしく、家で点滴するのはよくある事だそうだ。
元気な時のタンゴ。今はガリガリ。
この日から、私と息子は3F、旦那とタンゴは2Fで眠ることになった。
そして息子が起きる前の早朝に、点滴を行う。
初日、約束通り私と息子は3Fで就寝。
すると夜中の3時頃、ヘンなうなり声で目が覚めた。
その声は2Fから聞こえる。
最初は「何だろう‥?」と思っていたんだけれど、「もしかしてタンゴが苦しんでいるんじゃ‥」とだんだん不安になり、あわてて2Fに降りた。
ドアを開けると、涼しい顔で座っているタンゴと目があった。
あれ?じゃあこの声は?
そう思って見渡すと、旦那が部屋の隅でうずくまっている。
「‥なにしてんの?」
「お‥なか‥いたい‥」
「はぁ?」
食べすぎかと思って軽く聞き返したものの、旦那は尋常ではない様子。
「結石の痛みに‥近い‥かも‥」
「アナタもですか

タンゴに続いて旦那もダウン。
旦那は、2年前に結石を患っている。
これは再発する病気だ、と言われ、食事に気を遣ったつもりでいたが、私の認識が甘かったのかもしれない。
「どうしたらいい?」
「背中‥さすってくれ‥」
こうして夜中の3時から朝まで、旦那の背中をさする事になった。
出産時の旦那さんの気持ちってこんなカンジなのかな?とか思いながら。
そして朝が来たものの、痛くて動けない旦那は会社を休むことを決意。
そのまま病院に行く事になった。
イロイロ検査をされ、出された病名はやっぱり「結石」。
これから長い戦いになりそうだな。
「俺がタンゴを今までほっといたから、バチが当たったんやきっと。」
落ち込む旦那。
「いやいや、身分不相応な肉(=三嶋亭)なんて食べたから、牛の呪いなんじゃない?」
そう私が言うと、
「そういや、オマエの連れてきた猫(ネネ)太ってるし、お前と子供が痩せへんのはネネの呪いやな

と、笑いながら旦那に言われた。なんだと。
でも、ず~っと落ち込んでいた旦那が、なんかちょっとだけ元気になった気がするからまぁいっか。
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趣味:
カフェ巡り、英話を学ぶ、猫の餌付け
自己紹介:
30代。
旦那さんと1歳の息子と2匹のネコと京都在住。
日々のアレコレ、まったり更新中。
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